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シンポジウムテキスト

ウォーターフロント開発国際シンポジウム

「各国のウォーターフロント開発の現状と課題」

講演テキスト

主催者挨拶

司会 では、開会に先立ちまして、財団法人港湾空間高度化センター理事長代行、石渡より一言挨拶をさせていただきます。では石渡をご紹介いたします。
石渡理事長代行 ただいま紹介にあずかりました石渡です。本日はお忙しいところ、このシンポジウムに参加していただき、ありがとうございました。
財団法人港湾空間高度化センターといいますと、国内の仕事を専門にしているわけです。設立以来約10年間、国内のウォーターフロントの開発の計画づくりをしていまして、その間我々は、先進諸国あるいは世界の各国が行っているウォーターフロントの情報を吸収し、それを国内に応用しようということを、どうしてもやらなければならないということがよくわかりました。そういう意味で、2年前から国際交流事業を始めております。国際交流事業としまして、我々は、少しでも海外諸国のウォーターフロントの事例を勉強し、それを国内に反映するということをやってきて、今年で3年目になります。このシンポジウムもその国際交流の一環でありまして、たしか今から2年前に、やはり東京でシンポジウムを開きました。したがって、今回のシンポジウムは第2回国際シンポジウムということです。
我々は、シンポジウムを計画するに当たり、どのようにしたらいいか。パネラーの方を選ぶにしても、地域を選ぶにしても、ねらいをはっきりしないといけないのではないかということで、今回のシンポジウムのねらいを言いますと、2つあると思います。
1つは、アメリカのロサンゼルスなり、ボルティモアなり、ニューヨーク、またはイギリスのドックランドというような、日本で比較的情報の入りやすいプロジェクトはいっぱいあると思います。しかもよく調べてみますと、そういうところではなくて、世界各地でいろいろ大きなプロジェクトをやっているという意味で、なるべく我々日本にいては情報の乏しいところのプロジェクトの紹介を一つ考えました。
2つ目には、このウォーターフロント開発の推進母体がいろいろな形態でやられているのが実態です。したがって、できれば形態の違うところのウォーターフロントの開発を探したらどうだろうか。その2つのねらいで今回のシンポジウムをしております。
ここでこれから具体的に話がありますが、1つは、純民間のオスロ市のプロジェクトの話。次には、日本でいったら特殊法人というのか、公社というのかわかりませんが、ダーリング・ハーバー・オーソリティのプロジェクトの話。3番目には、これは日本ではほとんどないのですが、カナダのトロントのプロジェクトで「トラスト」と言っています。これは調整機関的な推進母体。最後には株式会社です。こういう官から民に移る4つの機関がどのようにウォーターフロントにかかわってきているのかということを皆様にご理解していただきたい。我々もいろいろウォーターフロントをやっておりますが、三セクがいい

 

 

 

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